家庭でできる「むし歯」予防法
家庭でできる「むし歯」予防法ですが、できましたら予防のできる歯科医院で予防プログラムをお受けください
ここででは、センヤ歯科医院でお奨めする家庭療法について説明します。 予防のポイントを簡単に説明します。
1.フッ素
フッ素の種類
上記のように3種類ありますが、日本のハミガキ剤はMFPまたはフッ化ナトリウム入りのものです。しかし、フッ化第一スズに比べると効果は半分以下です。
従いまして、ハミガキ剤によるむし歯の予防はあまり期待できません。
フッ化第一スズは細菌抑制効果があり、歯垢がつきにくい特徴があります。また再石灰化(自然治癒)が高いのです。しかし、日本では手に入りにくいのが現状です。しかし当院の予防プログラムはフッ化第一スズを使用しています。
フッ素の応用法
2.食事(食生活)の改善
”虫歯”も”歯槽膿漏”もそもそも食生活の変化から生じた病気です。また食事の所要時間が大きく関係することがわかりました。
食事の所要時間
つまり、食事にかける時間がむし歯のつくり易さに大きく左右するのです。もちろん、食品の固さも影響しますが、咀嚼回数(咬む回数)が問題なのです。
食品はひと口30回以上咬んでからのみ込みましょう!
咬む回数を増やすには、それなりに咬みごたえのあるものが良いでしょう。
★砂糖制限
当然、砂糖を制限すればむし歯の予防につながりますが、そんなに厳しく制限しなくても大丈夫!!
噛むことにより、歯をキレイにする唾液が沢山でて、虫歯を予防するのです。この唾液により再石灰化が促進されるのです。 ★食事回数と時間帯
間食をできるだけ少なくしましょう。最も大切なことは夕食後は水とお茶以外は口にしないことです。
3.プラークコントロール
ブラッシング方法はたくさんあります。あなたに合った方法が良いでしょう。最も大切なことは口の中の「細菌」を減らすことなのです。
正しいブラッシング方法をマスターするには、我流(クセ)の強い方ほど覚え難いようです。我流を取り除き、正しいブラッシング方法をマスターするには、ずばり!2年程掛かるでしょう。
その為、電動歯ブラシを購入されるようですが、正しいブラッシング方法を知らない方には、その効果が十分発揮されていないようです。
抗生物質が危ない
「風邪」とか手術等で抗生剤を服用後は必ず悪化しております。おそらく、お口の中のすべての菌が抗生剤によって死滅し、その後「むし歯の原因菌」や「歯周病菌」が増えてしまったためと考えられる。お口の中もおなかの腸と同じように善玉と悪玉菌がいて、善玉菌がたくさん存在すれば悪玉菌が入ってきても増えることができない。しかし、抗生剤によって善玉菌も悪玉菌も死滅してしまうと、一時的に悪玉菌が増え、その状態が続くと悪化すると考えられるのです。
できるだけ、重症(生死に関わる)な病気以外は抗生剤の服用は避けましょう。「風邪」で抗生剤を服用するのは日本人ぐらいで、海外では服用しないそうですのでご一考ください。しかし、悪くなったら薬を飲む形式の疾病管理方式の医療に慣れてしまった日本では無理かな?
歯磨き剤が危ない
市販の歯磨き剤を使用している人の方がむし歯のリスクが高いのです。
多くの患者さんからも聞く話ですが、歯みがき剤を使用した方が、むし歯になりやすい。これは歯磨き剤では取れないと言われているペリクルが取れてしまい、むし歯になりやすくなるのではと思われます。
※ペリクルとは歯の表面に自然にできる酸から歯を守る膜のこと
新聞広告、書籍、雑誌、コマーシャルあるいは最近ではインターネット などから多くの情報を簡単に得ることができます。キシリトールもその一つで、 むし歯(う蝕)予防に極めて有効で、キシリトール入りと表示された品物であれば食べてもむし歯の心配はまったくなく、食べたり使用しているだけで自然にむし歯が予防できてしまうという内容のものが多いようです。中でも、キシリトール入りのガムやお菓子類ならびに歯磨剤が注目されており、ガムを噛む習慣のない子供にまでキシリトールガム噛ませようとエスカレートしているようです。 もともと北欧のフィンランドで開発され、他の糖アルコールと同様にむし歯予防 に効果があるといわれていたキシリトールは、わが国の場合、1997年の4月までは、主に糖尿病患者に与える糖や歯磨剤などに配合する甘味料として使用されていました。 キシリトールとむし歯予防
1997年4月17日に食品添加物として認可されて以来、堰の切れた川のように、各食品メーカーが一斉に製品にキシリトールを添加して、キシリトールの本来の歯科的な意義を十分に考慮せず、商業主義に基づいた商品の販売合戦の道具として利用されているように思えます。このようにキシリトールが商品として爆発的に注目されるようになった背景には、人々の購買意欲に火をつける幾つかのキーワードがありました。その内容は「・・キシリトールは天然素材甘味料・・・」、「・・・キシリトールは歯を溶かす酸をつくらな
い・・・」、「・・・フィンランドではむし歯が日本の1/3・・・」、「・・・
キシリトールガムを咬んでいればむし歯にならない・・・」、「・・・キシリトールは抗う蝕誘発性であり・・」などといったもので、
キシリトールは安全でむし歯予防の特効薬であるかのような特別視した表現が、むし歯で悩まされ続けている日本人にとっては、今までのむし歯の予防方法とは違う新鮮なものとして受けとめられたのでしょう。
このように食品添加物として認可されたものでありながら、歯科の二大疾患であるむし歯に対する医学的な内容にまで立ち入っている以上、その情報の信頼性について、情報の発信元に求められる社会的・医学的責任は重大です。
そのようなことからう蝕とキシリトールの関係について先程のキーワードの内容を検証してみます。
検証1 「・・キシリトールは天然素材甘味料・・・」について
「・・キシリトールは天然素材甘味料・・・」、この表現は誤りではありません。ただし、天然の物を素材としない甘味料などはありませんから、したがって、キシリトールだけが「天然素材」なのではありません。正確には、キシリトールはプラムやベリー類に存在して、工業的には樺の木やトウモロコシの穂軸な
どのキシランを原料とし、酸により加水分解・精製してキシロースを抽出し、これに水素添加して作られる「人工甘味料」なのです。
検証2 「・・・キシリトールは歯を溶かす酸をつくらない・・・」
むし歯の直接の原因は発酵性糖質と歯垢中のう蝕原因菌の作用によって産生される酸であり、それがエナメル質を溶かすことから始まります。検証1と同様に、歯垢中で酸をつくらない糖質には、ソルビトール、マルチトール、アスパルテームならびにキシリトールなどがあり、特に、キシリトールだけが強調されるものではありません。
また、歯垢内部の嫌気状態下では酸産生能には差はないという報告もあります。
検証3 「・・・フィンランドではむし歯が日本の1/3・・・」
「・・・フィンランドではむし歯が日本の1/3・・・」といった宣伝内容で、フィンランドにおけるむし歯の減少はキシリトール応用の結果であると思わせるものがありました。確かに、1972年から1974年にかけてフィンランドのトゥルク市の市民を対象(平均年齢28歳)に行ったトゥルク・キシリトール研究で、日常摂取する食品中の甘味料をすべてキシリトールに代えた群にいおて、蔗糖群に比べ85%、果糖に比べ50%のう蝕発生が減少したとの報告があります。
しかしながら、フィンランドを含めたヨーロッパ諸国では、ほとんどの国が西暦2000年までの12歳児の歯科保健目標をすでに達成していますが、それはフッ化物の積極的な応用によるもなのです。フィンランドにおいては国家レベルの法的環境整備下で幼稚園と小学校でフッ素洗口が実施し、保健所ではフッ素錠の無料配布を行ない、また町においても、フッ素洗口液や99%シェアーをもつフッ素配合歯磨剤の普及が進み、その環境のもとで虫歯予防が成功してきたのです。
わが国でも有名になったフィンランドのヨルマ・ヨケラ先生は「フィンランドでむし歯が劇的に減少したのはフッ化物の適切な応用が1番で、成功の60%はフッ素の利用による
ものである。30%はキシリトールを含めた食事指導で、残りの10%は歯磨きでしょう。」と述べています。そして現在では、トゥルク・キシリトール研究の結果
を受け、フィンランド歯科医師会がしっかりとした基準を設けてキシリトール製品の推奨を行い、むし歯予防効果を高める追加型のむし歯予防法として普及させています。
従って、キシリトールがむし歯予防の主役
になったというものではありません。
検証4 「・キシリトールガムを咬んでいればむし歯にならない・」
むし歯になる可能性は十分にあります。ガムを咬むことにより唾液の分泌が促進し、唾液の緩衝作用や自浄作用を高めるには良いことです。これはキシリトールだから唾液の分泌が促進されるのではありません。しかし、糖濃度の高い食品では緩衝作用の効果が期待できないことや唾液の緩衝作用の及ばない部位があり、むし歯になる可能性は十分にあります。ガムにせよお菓子にせよ、キシリトールが95%で砂糖が5%配合されていてもむし歯への危険性は消えません。また。同様にキシリトールの再石灰化促進作用が強調されていますが、キシリトールを含めた糖アルコール系甘味料は、唾液中のCと結合して再石灰化に必要なCaの供給源になるという性質があります。
このうち、キシリトールの再石灰化促進能が優れているわけでなく、むしろ他の糖アルコール系甘味料の再石灰化促進能の方が高いといわれています。
検証5 「・・・キシリトールは抗う蝕性である・・」
う蝕の病因にかかわる定義は難しく、一般に、“抗う蝕性(anticariogenicy)
”という用語はう蝕を予防する活性や機能、う蝕を治癒の方向へ向かわせる性状
などを指し、歯質の耐酸性の増強、歯の抵抗性の向上を行いう蝕原因菌に作用して増殖・作用を阻害することを意味しています。そのような意味からすると、砂糖に20倍ものキシリトールを添加しても、砂糖による歯垢中のpHの低下を抑制できなかったとの報告もあり、フッ素のような抗う蝕性がキシリトールにあるとはいえません。
以上のように、キシリトールは歯科的に過大に評価され、商業主義の基に誇大に広告されているようです。当院では積極的に勧めていません。
キシリトール使用にあたっての留意点
・キシリトールはむし歯予防の特効薬ではない。
・むし歯予防の基本は宿主の抵抗力の増強(フッ素の有効利用)が最優先され、その他に ブラッシングや規則正しい食生活である。
・キシリトール使用はむし歯予防の効果を高める追加型のむし歯予防法である。
4.ストレス解消
むし歯や歯槽ノーローの原因にストレスも大きな要因になります。従いまして、ストレスの解消もむし歯や歯槽ノーローの予防につながります。
大西教授の学説
ラット(ネズミ)を砂糖を与えず厳しいストレス下で飼育してみると「むし歯」が発生した。逆にリラックスした条件下では砂糖を与えても「むし歯」は発生しなかったということを発表しました。
神経系の緊張度を変えると歯の中の歯髄(神経といわれている部分)の内圧が減少し、歯の外から中へ細菌が入りやすくなるからと説明しています。
★食事は楽しく会話をしながら
やはり、楽しく会話をしながら食事をいただきますと、だ液の分泌もよくなり食事も美味しくなり食事の所要時間も長くなります。できれば一人での食事は避けてください。
また、テレビを見ながら等の「ながら」の食事もすすめられません。
★人との会話を積極的に!
人間は他人との会話でストレスが解消ができるものです。もちろん、気が合う仲間が良いでしょう。
当院において口内炎のできやすい患者さんの職業は、ほとんど会話のない仕事に従事していることが判りました。
また、むし歯や歯槽ノーローに罹患しやすい患者も圧倒的に多いことにも驚きました。
”会話を積極的にし、楽しみながら仕事をしましょう!” 最後に、歯科医院で受ける予防プログラムは痛い治療ではありませんので、是非受けてください。 当院で検査をして、あなたに合った予防(虫歯や歯槽膿漏)のコーチングプログラムを作成、指導いたします。
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