歯牙(歯列)のトラブルは、下顎頭に上下左右前後の移動が起こり、関節円板の位置異常から始まって変形や破壊を起こします。その影響は側頭骨を歪め、蝶形骨を歪め、上顎骨・前頭骨・頭頂骨・後頭骨、更に頚椎も歪めてしまいます。その補正のため筋骨格系にと波及していきます。
顎関節患者の頭蓋を触ると、俗に「固い」という表現になるのですが、頭の固い人が多く見られます。頭が固くなると、脳組織を頭蓋内に浮かべて物理的衝撃を和らげたり、脳組織中の老廃物を血中に運び去る役割を持っている脳脊髄液の循環が悪くなります。
この脳脊髄液の流れを「第1呼吸」或いは「頭蓋呼吸」と言います。
頭蓋骨の呼吸メカニズムは硬膜の緊張・弛緩と下顎運動によると言われています。脳脊髄液の流れをスムースにすることは脳の円滑な新陳代謝をもたらし、呼吸が深い程、その作用を助長します。
頭蓋仙骨療法は脳脊髄液の流れをスムーズにし頭蓋仙骨リズムを取り戻す方法ですが、頭蓋仙骨リズムを整える事により身体の深いレベルからの自然治癒を促進すると言われています。
以前、顔面と顔面頭蓋のマニュピレーションを行っていましたが、最近では顎関節・歯列・咀嚼筋・頚椎の四位一体の治療と腹式呼吸で十分な効果が得られると考えるようになってきました。また、キアテックの活用によって頭蓋骨調整の積極的な必要性は感じていません。
人体のバランスを保つ主要部位は頭部と骨盤です。頭蓋骨と胸椎に間に位置する頸椎は、顎位の変化による応力を受けやすく、最も応力が集中する部位は歯椎です。
この歪みは腰椎にも同様な応力となりますが、横突起と棘突起で分散してバランスを保っています。
正常咬合は顎関節、頭蓋骨、歯牙、筋のバランスがとれ、正常な脊椎メカニズム、骨盤の安定となります。その結果、骨盤の下肢への体重保持分配角を120°に保つことができ仙腸関節体重支持部の安定が得られます。
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