標現代の医療は近代薬物療法。つまり、疾患中心の医療管理方式と言われ、「悪くなれば医者に行って薬を飲んで治す。」式です。その結果、人間が本来有する自然治癒能カを過小評価する傾向になっているようです。

歯科の場合、
医科と歯科の一番大きな違いは自然治癒能力を殆ど期待できない事です。その原因は、口腔から完全に消し去ることのできない歯垢(プラーク)です。細菌の固まりである歯垢が存在する限り、歯科疾患は無くなることはなく必ず再発すると言って過言ではないでしょう。除菌とプラークコントロールを実施すれば、虫歯・歯槽膿漏の進行は抑制することができるので決して諦めないで下さい。しかし、残念ながら従来の歯科治療は患者さんに歯科疾患を抑制する権利を持たせないで治療するために、最初は小さな虫歯から最後は歯を抜くことになり、やがて総義歯となる傾向にあります。

例えば、「歯に穴があけば、詰める。歯がグラグラしてきたと言っては、歯を抜く。歯が無くなれば入れ歯を入れる」式で、いずれは又悪くなる。その様な経験をされてきた皆さんは、「どうせ悪くなるから」と諦める傾向にあるように思います。

それ故、日本で行われている歯科治療を欧米では古典的歯科医療といっています。
1.緊急歯科医学
殆どの患者さんは歯が痛いとき、具合の悪いときだけ歯科医へ行きます。
2.修理専門の歯科医学
歯科医は痛みを止めると虫歯を詰めたり金属をかぶせたり、悪い歯を抜くと後は噛めるように義歯やブリッジを入れます。
3.維持のための歯科医学
悪いことではないのですが、原因除去を含めた予防が行われない為、また、現状の保険制度下では歯の喪失に向かうかもしれません。

患者さんは痛みが止まり歯の修理が終わると原因はそのまま放置してまた痛くなるまで歯科医には行きません。
また、日本の保険では予防や定期検診はできないので予防にはほとんど無関心が歯科医も多いです。
このような修理ばかりで予防をないがしろにした歯の治療を「古典的歯科医療」といいます。

巷にあふれる古典的歯科医療から抜け出して、歯を大切にしていきたいと考えている方の為に当院の存在理由があると言っても過言ではないでしょう。

私たちは、最適なお口の状態、診査結果について、あなたにより理解してもらうことを目標にしています。
初めて通院し始めたときには、もし当面の心配や緊急の問題がなければ、咀嚼系の全体的な診査(機能的咬合分析)を行います。
最適なお口の健康のためには患者さんの責任も必要です。あなたの状況を、あなたと協力して知らなければなりません。
そして
・歯と歯周組織
・顎関節
・咀嚼筋
の三位一体をはかります。
そのために
・模型診断
・下顎運動の軌跡
・咀嚼筋の左右・前後のバランス
・咬頭嵌合位と筋肉位の差
・咬合平面のズレ
・姿勢分析
・頚椎の歪みチェック  等々を調べます。
 

診査後、患者さん自身の上下の歯の関係「噛み合わせ」について説明します。
不正な咬み合わせは顎関節や歯や歯周組織に過度のストレスを起こす可能性があり、咬みやすい位置を見つけるために、顎を動かす筋肉が余分に働くかもしれません。さらに、それは痛みを引き起こし、やがて不定愁訴となっていきます。
そうです、噛み合わせと全身は大いに関係があります。
顎関節と仙腸関節は相関関係にあり、相互に補正し合っているために、どちらが狂っても影響し合います。噛み合わせ異常による下顎位の変化。
やがて
顎関節症。そして仙腸関節の体重支持部が不安定になり、対応移動許容量を超えると脊椎も歪んできます。


歯科医学はただ歯を治療したり、抜けたところを入れたりするものではなく、長期間安定した状態で最高の健康、快適性、機能、自然な美しさを守るために努力するものです。
包括的な歯科治療では患者さんの来院回数は多くなるかもしれませんが、患者さんのニーズに合った計画にする事ができます。
一旦、最適な状態になれば、その後はわずかの治療で済みます。
出来るかぎり私たちプロフェションの専門的配慮を求められるように、完璧な診査と診断を実施することが私たちの責任と考えています。
それに加えて私たちの責務としては、完全な診査の結果を知らせ、患者さん自身の口腔状態を認識して頂くことです。
すべてのケースにおいて、治療結果のもたらす利害を包含した、最も患者のためとなる治療を提示し、私は質の高い診療のみを行います。
ほとんどすべてのケースにおいて、唯一最高の治療計画が存在すると考え、私たちは個々の患者に最上の治療計画を立て、そして必要ならば期間をかけて完了することも可能な状態にします。勿論その治療の方式と質は与え得る最高のものであり、いかなる条件でも患者のためであることが第一義です。このことは治療計画を立てるにあたっても同様です。
患者が生涯自分の歯を保持できるかどうかは、私たちの能力にかかっており、そのための歯科医学は、私たちが適正な治療を、また疾患の再発防止に必要な口腔管理の責任を受け入れるよう患者さんに理解して頂き、その必要性を伝えます

 

参考

自由診療について